<初夏の金剛山 発見の山頂散策>
薫風新緑の金剛山目ざして、河内長野駅に5月23日日曜日午前10時に5人が集まった。10時15分初、ロ−プウェイ行きバスに乗り込む。
首位の阪神タイガ−スの話で持ちきり。ロ−プウェイ駅に着くや、ひんやりした山のおいしい空気が私達を包んでくれる。
11時15分発のロ−プウェイは緑したたる森林を眼下に、静かに且つ一気に標高千メ−トルまで登りつめた。所要時間5分だが気圧の変化に私の耳の奥がグチョと鳴った。
金剛山駅から右100m程で香楠荘、その隣りに〈ちはや星と自然のミュージアム〉。ここは近畿で最も高い所にある天体観測施設『星見台』で口径400ミリ、シュレットカセグレン式大型望遠鏡他5台を有す。そこで本日は天候が悪く天体は見れませんがと、学芸員の方から宇宙の壮大な説明を聞く。地球は太陽の僅か100分の1以下、50億年後には太陽の爆発で銀河系は消滅など気の遠くなる説明を聞く。ここは夜は最高の天体観測地点で週末はにぎわうとのこと。
そして5人はキャンプ場で手弁当を食べた。その後、そばの展望台に上がったが、霧で近くの木立しか見えない。次の目標、転法輪寺へ向かった。霊気漂う薄くらい、苔むす古道を仁王杉、一の鳥居をくぐって葛木神社へ参拝。小雨がパラついたが傘は要らない。このあたりから両側に玉垣と献灯が並ぶ。これを右に入ったら転法輪寺。修験道確立の本拠地とした。5人はうやうやしく頭をたれる。この辺から老若男女が多く多く集い賑わっていた。私は社務所で5年ぶりに登山証に日付印を受けた。あと4回で銀バッジがもらえる。
次に100m程先の国見城趾広場へ行き大阪平野を一望しようとしたが白い霧で何も見えなかった。大勢家族連れも来ていた。5人は記念碑をバックに写真を撮った。
別ル−トで金剛山ケ−ブル駅へ戻ったが時間的余裕もあったので香楠荘で檜風呂に入った。樹齢1500年の檜をつかった湯舟は疲れた体を芯から癒してくれ、お陰で寿命が十年延びたようと語りあった。
ケ−ブルで下山し、同じバスでマス釣り場、登山口、小深、観心寺、河合寺を通って河内長野駅着。
駅前呑み屋〈おおきた〉で、一日を振り返りつつ、拉致やら年金問題やら四方山話しで一献も二杯も傾け、楽しい一日のお開きとしたのであった。
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