私の家族自慢
2024年6月投稿
「露(つゆ)祓(はらい)」
原口 和博さん(20期・経)
明治生まれの父が亡くなったのは、私が33才の時でした。
大正生まれの母は、それから34年を生き、数え年104才で大往生。
それまでの間、兄と私が帰郷する度に家族が増えていきました。
別におもしろキャラがいるわけでもなく、自慢できることもない、ごくフツーの家族なので、「私の家族自慢」のコーナーに投稿するのもはばかられるのですが、寮士会HPをリニューアルしてから、どなたからも投稿をいただけていないので、「露祓い」の気持ちで投稿させていただきました。
母が亡くなった後、実家は処分し、「墓じまい」。お骨は兄が住む神奈川に改葬しました。神棚に提灯を飾り、迎え火で祖先をお迎えして過ごす懐かしいお盆はできなくなりましたが、家内と私の両親や兄弟の写真を並べて手を合わせるスタイルにたどり着きました。
娘二人に、孫5人。折に触れて、誕生日や家族旅行を楽しむ毎日ですが、「娘や孫では墓参りもたいへんだよね」と言いあいながら、私たち夫婦が死んだ後のことは、「どうしようねえ」と何も決めかねている今日この頃です。