旅行記
「家内と楽しんだクルーズ旅行の想い出」
山本 雅俊さん(9期)
去る8月20日(水)~22日(金)、神姫観光主催のチャータークルーズに、過去のクルーズで知り合ったご夫婦と一緒に、家内と参加した。
クルージング旅行は家内と出かける楽しみの一つですが、乗船する船が、35年間、世界中をめぐってきた”にっぽん丸”であり、来年5月のラスト航海での引退が決まっていることもあって、ワクワク感に心を揺さぶられた。
目的地は、雄大な自然と悠久の歴史にふれる国境の島・対馬。
対馬といえば、小中時代に、対馬暖流。朝鮮に近く、歴史では豊臣秀吉の朝鮮出兵のことぐらいしか知らなかったが、参加者330名のうち、対馬を訪ねるのが初めてだという方が9割近いのには本当にビックリした。
船内での様々な趣向を凝らしたエンターテイメントの数々。日本一おいしいと評判の”にっぽん丸”の料理。文字通り私たち夫婦を含め、お年寄りがほとんどですが、船内6階のラウンジ”海”で催された歌唱指導で、大昔に歌い慣れた唱歌、童謡、流行歌の合唱。思わず子供の頃に心が飛び、懐かしい思い出に浸る。手品の世界大会で三位に輝いた手品師のショー。次から次へと登場する有名なスター達の歌。楽器の演奏。話術の楽しさ。あっという間に時間が過ぎる。中でも落語家・桂春蝶の神姫寄席での笑い、思わず目に涙があふれ出すほどの面白さには文字通り”腹”を抱えて笑ってしまった。そして二日目に行われた恒例の大抽選会。期待に胸を膨らませるも夫婦ともども期待に反す。
対馬では、バスガイドさんの熱弁に心を揺さぶられた。
対馬生まれで対馬育ちの54~55歳(?)。郷土を愛し、誇りに思い、ご自分で作られた資料での案内だった。
地理的には朝鮮と近く、古くから交易を重ね、政治的・文化的にも交流が深かったこと。日露戦争では、ロシアの”バルチック艦隊”を対馬の東方から北方にかけての海域で撃破。沈没船から漂着したロシア兵500名近くを助け、食べ物を与え、手を差し伸べたこと。今も昔も豊かな海産物が自分たちを守ってくれたこと。
その海は・・・、今では中国と韓国から流れ着いたプラスチックや空き缶、材木、生活用廃材が漂い、海岸は見るのもつらい光景。たまりかねた地元住民の皆さんが環境を整備。その努力とSDGsの取り組みに対し、環境省からも表彰されたということでした。
ガイドさんの説明には熱情があふれ、一観光客として深い感銘を受けた。
それだけでも今回のクルーズ旅行の大収穫だったと思う。4階のプロムナードデッキ(一周380m程)でのウォーキング。船が一隻も見えない中で地球が丸いことを体感。水平線に沈む夕日の美しさ。文字通り醍醐味満載のクルージングの旅であった。